スダチ




「スダチ」 (ミカン科)
原産地・・・日本

スダチは健康の源、疲労回復に効果的!

スダチはユズやカボスと近縁の香酸柑橘類です。
スダチはカボスよりひと回り小さな果実。果皮が緑色のうちに出荷され、果肉は薄い黄色で、ユズに似た風味と酸味の強い果汁をもつ。
スダチは国産香酸柑橘の代表品種で、マツタケ、焼き魚、鍋物の需要が多くなる秋冬に消費が活発となります。レモンとは一味違う日本的な香りと風味がどんな料理にもマッチします。
スダチの名前の由来は、古くから料理に酢として利用された事から「酢橘」といわれ、これが転じてスダチになったといわれています。「巣立ち」「酢立」などと当て字される事もある。
スダチは徳島県の特産果樹。県花にも指定され、全国の生産量の90%強を占める。
スダチはユズの偶発実生と言われている。
温州ミカンの栽培ができる地域であれば栽培が可能で、静岡、和歌山、香川、愛媛、高知、広島などでも栽培されています。


<出回り期>
周年出回っているが最盛期はマツタケの出荷時期の9月から10月が最も多い。
3月から8月まではハウス物、8月から10月にかけて露地物、11月から翌年3月までは冷蔵した貯蔵物が出回る。

<選び方>
スダチは青緑色でツヤがあるものがよい。黄色味がかっているものは酸味も低下している。

<保存方法>
ポリ袋に数個入れて、空気を抜き冷蔵庫に入れておくと、緑色が長持ちし、風味を損ないません。
長期間保存する場合は、搾汁して小ビンに入れ冷蔵庫で保存して下さい。

<栄養価>
スダチはレモンと比べて、カルシウムが約2.5倍、カリウムが約2.5倍、ビタミンAが豊富に含まれています。
スダチはアルカリ性食品であり、クエン酸が多く含まれているので、体内の新陳代謝を盛んにして、血液を新しくする力があります。そのため疲労回復に効果があります。
スダチを使う事によって醤油など塩分の多い調味料を控えることができます。
また、スダチに含まれているカリウムには、体内の塩分を排出させる効果があります。

<利用法>
焼き魚や焼きマツタケに果汁を絞りかける。その酸味と香りは味を引き立て、日本料理の添え物として欠かせない香酸柑橘です。
また、鍋物、酢の物はもちろん、天ぷら、フライ、漬物、椀物等々、不思議とどんな料理にもスダチの風味がマッチする。
◆搾って使う
スダチを横に二つ切りにして、いろいろな料理(刺し身、焼き魚、豆腐料理など)に搾りかけます。
◆ 擦って使う
よく水洗いしたスダチを皮のまま擦り、つけ汁に加えたり、わさびに混入しても風味が出ておいしくいただけます。

<POP>
※ マツタケ料理に欠かせません ……スダチ!!


塩分過多になりがちな私たちの食生活に柑橘類は欠かせません!!
柑橘類に含まれているビタミンC、P、カリウム、クエン酸などは健康上とても大事な成分とされています。なかでも、カリウムは水に溶けやすいので、生で食べる事の多い柑橘類からとるのが理想です。
このカリウムには、ナトリウムを中和する働きがあり、1日、1〜2個のミカンを食べる事でその効果を得ることができます。
昔から日本人は塩分の摂り過ぎによる高血圧に悩まされてきました。
また、お酒を飲む人は舌が鈍感になり塩分の摂り過ぎになりやすく、子供たちはスナック菓子などから必要分以上の塩分を摂っています。
このような状態を避けるためにも柑橘類の摂取は人の体にとって、とても大切です。